メインクーンは、大きな体とふさふさの被毛が特徴の猫です。
今回は、その体の大きさと物静かな性格から「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という愛称も持っているメインクーンを紹介します。
基礎データ
原産国 | アメリカ |
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体重 | 3~6.5kg |
毛の長さ | 長毛種 |
毛の色 | ブラウン、レッドなどすべての色 |
目の色 | ブルー、グリーン、オレンジなど |
鳴き声 | やや小さい |
運動量 | やや多い |
性格 | 落ち着きがあって物静か |
歴史~メインクーンは猫とアライグマの間に生れた!?~
メインクーンは、北アメリカで最も古い猫のひとつですがそのルーツには諸説あります。
現実的ではありませんが最も知られている説は、メインクーンは猫とアライグマの間に生れたという説です。実際にはそのようなことはないのですが、体の大きさと毛色、被毛の特徴からこのような説が生れたと考えられています。
有力な説として、北欧の猫がバイキングまたは交易ルートで北米に入り土着の猫との間に生れたという説です。ノルウェージャンフォレストキャットとの類似点が多数あることからもこの説が非常に有力です。
名前の由来は、原産でメインクーンが州のシンボルになっているアメリカ・メイン州とアライグマを意味するcoon(クーン)を合わせてメインクーンと名付けられたと言われています。アライグマとの間に生れたという説は、これも理由のひとつかもしれません。
アメリカでは早くから人気を得ており、1895年にはマディソンスクエアガーデンでのキャットショーで最高賞を受賞しました。しかし、1900年に入ってからは、ペルシャに人気を奪われてしまいました。その後は、繁殖家や愛好家たちが尽力し少しずつ人気が回復しました。1980年までにTICA、CFAほかすべてに登録されました。
特徴~ギネスブックにも登録された猫~
メインクーンは、がっちりした骨格をしたロング&サブスタンシャルタイプです。
ノルウェージャンフォレストキャットと似ているとされていますが違いとしては、ノルウェージャンフォレストキャットの横顔は直線的なに対し、メインクーンの横顔はやわらかい曲線を描いています。
厳しい冬の寒さにも耐えられるダブルコートの被毛に覆われ、雪の中でも滑らないように肉球の間にも毛が生えています。
メインクーンは、「世界一しっぽが長い猫」「世界一ヒゲが長い猫」としてギネスブックに登録されたこともあるようです。
性格~知性の高い猫~
人間と共存する猫
メインクーンは、人が好きで家族のそばに寄ってくることはありますがベタベタとすることはありません。来客の人などに愛想よく接し、子どもや他のペットとも仲良くすることができます。その歴史の中で人間と共存する術を身につけた猫と言われています。
非常に賢い
ほかにも賢い猫はいますが、メインクーンは猫の中でも知性が高く人間のすることに興味を持ち、ボールを投げて持ってくるなどもできるようになります。
運動はたくさん!
猫の中でも特に体の大きいメインクーンは、成猫として十分に成長するまでに4年はかかるとされています。しっかりと成長できるようによく運動させて、栄養のバランスのとれた食事をあげましょう。
毛の手入れはしっかり!
メインクーンの被毛は、寒冷地仕様で皮脂がついています。毛のもつれは少ないものの皮脂で汚れやすいので、できるだけ毎日、少なくても週に数回はブラッシングやシャンプーなど手入れを行いましょう。
まとめ
体が大きく存在感のあるメインクーンですが性格は物静かです。
非常に賢い猫ですので手を煩わすことはあまりありませんが長毛種の猫ですので毎日の毛の手入れは怠らずに行ってください。